太陽と大地の聖地温泉「別所温泉」
別所温泉がなぜ太陽と大地の聖地温泉と言われるのかを知り、是非当地へお越しいただきそのパワーを吸収(チャージ)してください。
「太陽の力」
夏至の太陽の光は信濃国分寺を通り「大地」を御神体とする生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)、泥宮を通って、背後に山を抱いた別所温泉へと導かれるような配置になっています。
その光の通り道である塩田平には重要な聖地が点在しており、それらは夏至・冬至線に並べて配置されて太陽の力を別所温泉に導くレイライン(ley line=太陽光の線)を形づくっていることがわかりました。
※写真は夏至の朝の生島足島神社
「大地の力」
別所温泉は、環境学・風水的に「龍脈を背負い、その中心である龍穴に位置する」理想の地形に存在しています。
具体的には、眼前の開けた平野から流れ込んでくる“氣”を背後の山々が受け止め、留める場所“龍穴”であるこの地に慈覚大師円仁が北向観音を建てたのも、その価値を理解していたからなのかもしれません。
別所温泉は地理的にみて優れた場所にあると言えます。
※写真は別所温泉の一番奥(西)に位置し、頂上に九頭竜権現をお祀りした夫神岳(おがみだけ)
「太陽と大地の聖地温泉」
つまり別所温泉は、「太陽と大地の力(“光”と“気”)」を“龍穴“である別所温泉に導き、背後に控えた山々により受け止め溜める仕掛けによって、さらに増強される構造となっている場所なのです。
そんな「太陽と大地の力」が溜まる場所で良質な温泉に浸かり、仏教に言う七つの苦(生・老・病・死・怨憎悔・愛別離・求不得)を祓う「七苦離(ななくり)」ができるということが、枕草子でも「七久里(ななくり)の湯」と称されてきた所以であり”別所温泉の特別さ”を示しているのです。
【内田一成氏(聖地研究家)】
1961年茨城県生まれ。歴史研究に地学データやGPSを使ったフィールドワークを組み合わせて、聖地に秘められた力を解き明かす「レイラインハンティング」を長年に渡って続けている。
別所温泉も10年前から注目し、点在する神社仏閣や遺跡、山岳などのデータを収集分析、別所温泉に見られる「太陽の力」「大地の力」を発見。
主な著書「レイラインハンター ~日本の地霊を探訪する~」
ホームページ「聖地観光研究所」